乳業夏期特集:一転、脱脂粉乳・バターが在庫過多に 予断許さない今後の需給

乳製品 特集 2009.08.21 10198号 06面
6月1日は「牛乳の日」。6月を牛乳月間と定め、東京の銀座に牛がやってきた。今年は全国規模で酪農・乳業の各団体やメーカーが消費回復に向けて取り組んだ

6月1日は「牛乳の日」。6月を牛乳月間と定め、東京の銀座に牛がやってきた。今年は全国規模で酪農・乳業の各団体やメーカーが消費回復に向けて取り組んだ

 バターと脱脂粉乳の消費量が大きく減少し、在庫水準が増加しつつあるため、今後の需給動向は予断を許さない状況だ。飲用牛乳の消費量減退や生乳生産量減少の問題よりも深刻となりそうで、生産者側も乳業側も共通の認識としてとらえている。今後、北海道生乳を国産ナチュラルチーズ向けへの可能性が考えられるが、短期的には国産チーズの在庫も多く、その消費量が急回復する期待は薄い。乳価引き上げに伴う酪農家の生乳生産意欲は増加。乳牛(経産牛)は減少しているため急速に生乳生産量は増加しないが、仔牛が乳牛

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