宅配サービスの注目株(12)パスタをメーンにニッチ狙う コンクエスト「ドンナドンナ」

2008.07.07 344号 23面

 今や“もっとも身近な洋食”となりつつあるイタリア料理。外食の市場規模が縮小する一方で、イタリア料理を扱う店舗数は業態を問わず今後も増加の傾向にあるといわれており、その競合はますます激化することが予想される。そうした中、大阪と東京で15店舗を展開している宅配イタリアン「ドンナドンナ」では、陶器皿での提供や、充実したメニューブックなど、さまざまな工夫を凝らし、独自性を打ち立てている。

 「レストランの味を家でも気楽に」と、単身者や若い女性をターゲットとして、ドンナドンナ第1号店が大阪市堀江にオープンしたのは1999年12月のこと。その後、FCを含め徐々に店舗数を拡大し、CKも設立。2003年には東京進出第1号店を出店し、22店舗まで展開したが、「4年前から適正規模に戻すという狙いもあり、全店舗を直営に切り替えている」と(株)コンクエスト取締役営業本部長の立原康平氏。現在は大阪4店舗、東京11店舗の計15店舗での営業だ。

 「パスタを扱っている宅配ピザ店もありますが、あくまでサイドメニューというスタンス。うちではパスタをメーンとして、いわゆるニッチな部分を追求している」と立原氏。

 その核となるパスタはオーガニックの小麦粉で作った乾麺を店でゆで、専用のディッシュウォーマーで温められた皿に盛り、そして麺がのびないようソースは別容器に入れ、80度に保つ保温バッグを使って熱々の状態で料理を届ける工夫をしている。また、一部のメニューを除き、ワンウエーの陶器皿の使用。この皿は、次回注文時に返却すれば100円分のクーポンと引き換えている。

 現在、メニューはパスタ約20種類を中心に、ナンを薄くしたような生地に具材を巻いた「ピアディナー」や、グラタン、ニョッキ、ガーリックライス、サラダなど全76アイテムあり、3ヵ月に1度、季節ごとに年4回変更を行う。写真を多用したメニューブックは通販カタログのような小冊子で、チラシメニューの多い宅配業界では珍しい。

 1400円以上から注文を受け、平均客単価は3300円。ここ数年はインターネットでのオーダーが増加しており、例えば「出前館」からは全オーダーの約10%を占めるという。

 2002年からは、ハンバーグやフライ、カレーなどを扱うサイドブランド「洋食屋」も開始し、14店舗がドンナドンナと併設している。

 「まだまだ出店余地はあるが、組織づくりが追いついていないのが現状。本部の目の届く範囲での営業を続け、体制を整えていきたい」と立原氏はいう。

 ◆「ドンナドンナ」/経営=(株)コンクエスト/所在地=大阪府大阪市城東区放出西2-16-30、電話06・4258・1231/店舗数15/企業年商=10億円、店舗平均月商=600万円/主な人気メニュー「パンチェッタカルボナーラ」(1380円)、「サイコロステーキライス」(1580円)

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