メリーチョコレートカムパニー、「保存食チョコレート」10周年キャンペーン実施

(株)メリーチョコレートカムパニー(東京都大田区、03・3763・5111)は、今年発売10周年を迎える「メリー保存食チョコレート」のキャンペーンを全国の百貨店・量販店内のメリーチョコレートの売場約1200店舗で展開する。防災の日が近づく8月中旬から9月末に実施し、小粒でもエネルギー源としてパワーがあり、しかも、おいしいチョコレートを保存食用として訴求する。

同品は、日持ちがするように、劣化が早い乳脂肪分を抑えたプレーンな粒チョコレート。賞味期限は400日。1粒ずつアルミ箔で個包装し、さらに、保存性を高めるために遮光性の高し蒸着袋を採用した。内容量は160g(約38個入り)で、価格は525円(税込み)。キャンペーン期間中の店頭では、「メリー保存食チョコレート10周年」のPOPや内容見本を置いてアピールする。

チョコレートの成分で最も多いのは糖類。これら糖は、ほとんどがブドウ糖になって素早く吸収されるので、すぐにエネルギーとなる。ブドウ糖は運動する時に大量に必要。またテオブロミンという成分は脳を刺激する働きがあり、チョコレートはパワーと気分を充実させる食品といえる。

同品の発売は、十数年前に「バレンタインのエピソード募集」を行って寄せられた体験から生まれた。それは、95年1月17日の阪神淡路大震災を経験した女性の「ちょっと早めに、主人のためにバレンタインチョコレートを買いました。ところが1月17日の大地震。混乱の中チョコを探し出し、〈愛を込めて〉と言って主人に手渡したチョコレートは、そのままその日の非常食となりました」というもの。この体験談は同社の防災対策会議でも話題となり、チョコレートの保存食用途が検討された。

発売は、97年7月。以来、災害時の保存食として、また登山やアウトドアでの携行食兼サバイバルフーズとして毎年10万袋以上販売されるなど根強い人気を保っている。同社によると購入目的は、自らの保存食以外にも、友人や親戚にギフト用として、さらに法人や自治体が非常食として備蓄のために購入するなど多岐にわたるという。

同社は、01年の三宅島群発地震の被災地(地震の後にクリスマスプレゼントとして寄贈)、04年の新潟県中越地震被災地に緊急支援物資として「メリー保存食チョコレート」を贈っている。また、本社のある大田区や工場のある船橋市には「防災」「高齢者施設備蓄用」として同じく「保存食チョコレート」を寄贈している。(青柳英明)

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