人気上昇する中華の特化メニュー:東京・有楽町「慶楽」はスープ炒飯の発祥地

2001.07.16 232号 3面

スープ炒飯の発祥は、東京・有楽町の「慶楽」だ。昭和25年、初代の區亮郷氏が故郷・広東省順徳県の家庭料理をヒントにメニュー化した。

「順徳県は中国有数の熱帯地域。水分の補給と食欲増進のため、白飯に“具沢山”スープをかけて食べる習慣があります」と二代目の區傳順氏。 「父が思い付いたのは、この“具沢山”の入れ替えです。それが、コッテリした炒飯にシンプルな上湯スープをかける形になりました」という。

この元祖スープ炒飯。上湯スープは、鶏がらと老鶏を弱火で二~三時間かけて炊き、調味したもの。これ

を炒飯にかけるのみ。炒飯に合うアッサリとした上湯スープ作りが肝心だという。

現在では一日五〇食前後売れる人気の定番だが、メディアに紹介された最盛期は一日三六〇食売れたこともあるという。

◆「慶楽」(東京都千代田区有楽町一‐二‐八、03・3580・1948)

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