ラティーナ、チリ産の有機EVオリーブオイル「オラベ」導入

2006.06.05 315号 20面

南米大陸は、地球最大の酸素供給基地だといわれ、植物資源の宝庫。同時に、貧困にあえいでいる先住民族の存在があることも事実だ。(株)ラティーナ(東京都大田区、電話03・3738・5017)は、南米アマゾンの熱帯雨林やアンデス高原に自生する有用植物をはじめ、先住民族が昔から栽培してきた貴重な食材などの輸入・販売を目的に1995年設立された南米有用植物専門商社。同社は、南米の植物資源を日本に導入することで、日本社会の健康問題へのソリューションの提供と南米先住民族の生活文化の向上を目指している。

「創立以来、日本国内外を問わず、さまざまな研究機関や企業と提携し、基礎実験やモニターテストを通じて有用性と安全性を確認しながら普及に努めてきた。確かな根拠に基づく、正しい情報を提供できる素材だけを、食品メーカーや消費者へ提供することが、日本社会の健康問題の解決と南米先住民の生活文化の向上につながると考えている」(馬場弘行社長)

主に自然食品の原料輸入・販売を手がけているが、中でも注目されるのが、チリ産のオーガニック・エキストラバージン・オリーブオイル「オラベ」=写真。

チリは、ヨーロッパに見られるハエなどの害虫がほとんど存在しないため、農薬を使用する必要がなくオーガニック栽培が容易。大気汚染がなく、水はアンデスの山々が供給する地下水のおかげで干ばつなどの気象異変の影響もないため、品質にこだわった管理栽培が可能。

オラベの製造元アグリコラ・バジェ・グランデ社は、高品質を誇るチリのオリーブオイル主要メーカーの中で、「食は安全第一」を信奉しており、他社に先駆けて審査の厳しいスイスIMOのオーガニック認証と日本のJAS認定を取得している。

しかも、本来の風味・香りのバランスは群を抜いており、毎年イタリアやアメリカで開催される国際コンクールで常に上位入賞を果たしていることは、その証しである。昨年、アメリカでニューヨークタイムズにも紹介され、人気上昇中という。

原料品質の決め手は自然条件であり、オラベのオリーブ果樹園は、首都サンティアゴの西方70kmに広がる渓谷にある。そこには、夏は高温低湿、冬はマイルドな雨が集中、また昼夜の温度差も大きいなど良質のオリーブを育てる最高の自然環境が備わっている。

オラベは、ヨーロッパ品種の長所を集めた混合種で、オリーブの世界的権威、ギセッペ・フォンタナサ教授の指導を仰ぎ、ヨーロッパの優良4品種を栽培し、それらをバランスよくブレンドするというヨーロッパでは不可能な手法で差別化を図っている。手摘みで、実が完熟する前に早摘みするアーリーハーベストの一番搾り。しかも収穫したその日に自社の採油工場に搬入、直ちに搾汁するため原料の劣化を完全に防いでいる。さらに、0・15%という世界でも類を見ない低酸度と80%に近いオレイン酸の含有量を誇る。国際オリーブオイル理事会(IOOC)で認定されている酸度0・8%以下を大きく下回っている。

▽チリ産オーガニック・エキストラバージン・オリーブオイル「オラベ」=参考小売価格(税抜)250ml1400円、500ml2300円

◆(株)ラティーナ(東京都大田区蒲田4‐25‐7、電話03・3738・5017、http:www.latina‐inc.com)

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