ドール、バナナ自販機導入 写メの人気スポットにも

2010.09.06 376号 04面
新たなバナナファン創出を狙う

新たなバナナファン創出を狙う

 ドールが日本初のバナナの自動販売機を都内2ヵ所(地下鉄半蔵門線渋谷駅直結の地下と、稲城市のスポーツクラブ内)に設置。1日に80本程度が出ると売れ行きは好調だ。1日で売り切れてしまう日もあるという。月・水・金の週3回商品補充、売れ残り回収を行い、鮮度を保っている。1本だけのバラ売りタイプ(130円)が人気だが、ほかに4~5本の房タイプ(600g390円)もある。

 自販機内の温度は、バナナの保管に最適の13度Cに設定。商品購入の際、受け取り口にゴロンとバナナが落ちて傷まないよう、ベルトコンベヤーで商品を優しく搬送する仕組みとなっている。自販機脇には、皮を捨てるためのゴミ箱も設置した。

 渋谷ではバナナを購入するだけでなく、携帯電話で珍しい自販機を撮影して写メールを送る若者の姿も多く見られる。バナナのイラストのTシャツを来て訪れ、持参したゴリラのぬいぐるみと自身を組み合わせた力作を撮影する姿も。

 「日本人1人当たりの果物消費量は、アメリカ人1人当たりの約半分。新しい試みが新たなバナナファン、果物ファン創出につながれば」(ドール・マーケティング部の大滝尋美氏)と、期待している。

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