ジャーディン、テキーラ「ホセ クエルボ」を試飲セミナーでアピール
ジャーディン・ワインズ・アンド・スピリッツ(株)(東京都港区、03・3434・3081)は17日、日本市場でナンバーワンの売上げを誇るテキーラ「ホセ クエルボ テキーラ」テイスティングセミナーを、バーテンダー八〇人を招待、東京・六本木のZEST飯倉で開催した。
同社古本龍彦マーケティング本部ブランドマネージャーは「テキーラに関する正しい認識をしてもらい、さらにドリンクレシピを提案し、お客様に紹介してほしい」とセミナー開催の目的を説明。現在、売上げを伸ばしている「ホセ クエルボ1800アネホ」に加え、メキシコの至宝と呼ぶにふさわしいクエルボ社が製造している日本未紹介のプレミアム・テキーラやテキーラ・リキュールなど六種類のテキーラを紹介した。
クエルボ社は一七八五年に創業、テキーラの老舗メーカーで、全世界で四五〇万ケースを販売する世界ナンバーワンのブランド。アメリカで二五〇万ケース、メキシコで一三〇万ケースを販売、その他八〇ヵ国を超える全世界で販売している。日本では昨年、二万三〇〇〇ケースを売り上げた。
日本のテキーラ輸入量(同社推定)は九四年、五万八〇〇〇ケースだったが「外国人をターゲットとしたバーの台頭や、テキーラの飲み方が浸透してきた」(古本ブランドマネージャー)ことにより増え、九八年は八万ケースを突破。この勢いは続くと見られる。
テキーラは、メキシコ政府により選定された場所で八~一〇年育成させたアガベ・アスール・テキーラーナ(龍舌蘭・ユリ科)の茎の部分(ピニャ)を蒸してできるジュースを発酵させて蒸留して製造。原料となる糖分の五一%以上はピニャからとれたものを使用しなければならず、アルコール度は三八~四〇度と特別高くはない。
テキーラ村で製造されたものしかテキーラと呼ぶことはできず、それ以外のスピリッツはメスカルと呼ぶ。メキシコ政府の厳重な管理下で製造するため、NOMナンバーがラベルに記されている。
世界的に有名で人気の高いカクテル、マルガリータやテキーラ・サンライズはテキーラがベース。ストレートで飲む場合は塩をなめて、テキーラを飲んで、ライムをかじるのが一般的。種類も豊富で二回蒸留したホワイト、さらにオーク樽で熟成させたゴールドがあり、さらに熟成期間によって等級が決まる。
テイスティングセミナーでは、アメリカンオーク樽で六ヵ月熟成させた「ホセ クエルボ トラディショナル レポサド」、カンオーク樽で一一ヵ月熟成させた「グラン センテナリオ レポサド」、一八ヵ月熟成した「同 センテナリオ アネホ」など、液色、香り、風味が異なるものを体験。さらにドリンクレシピの試飲を行った。