ホテイフーズ、「アロエ缶詰」タイで本格生産 全国発売へ
【静岡】(株)ホテイフーズコーポレーション(静岡県庵原郡、0543・85・3131)はプランブリーホテイ(タイ工場)で、病弱な人の体質改善や免疫機能の強化、抗がん作用に有効といわれているアロエベラを原料とした「アロエ缶詰」の本格的な生産に乗り出した。アロエベラの栽培地はプランブリーホテイ(自社工場)の隣接地で、原料確保は極めて容易。安全に栽培されたアロエベラは、表皮を取り除いて、ゼリー状の葉肉部分をカットしてライトシラップ漬と水煮缶詰で全国へ販売する。
ホテイブランドで今年7月から五号缶「アロエシラップ漬」を発売、消費者の購買状況などを調べていたが、流通段階からのリピートも日を追って増加傾向がみられるようになったため、商品の種類を増やし本格的な生産に入ることになったもの。
原料のアロエベラについて同社では「日本人が四〇〇年、あるいは、それ以前から愛用したキダチアロエはあくまでも日本特有のアロエであって、世界中のほとんどの国ではアロエといえば「アロエベラ」を指すようだ。基本的には含有する成分は同じといえるが、アロエベラの場合、その主な成分は葉の葉肉のゼリー室(アロエゲル)にある。アロエの特徴的な多糖体がそのゼリー質の中に含まれているが、分子量はアロエベラの方が圧倒的に多く存在する。アロエベラは一枚の葉が非常に大きく、一葉一・五キログラム、幅一〇センチメートル、厚みは三センチメートル、高さ八〇センチメートルほどある。茎はなく地表付近に葉をつける特徴があって、花はキダチアロエが朱色だが、アロエベラは黄色の花をつける特徴がある」と説明している。
すでに発表済み商品の「アロエシラップ漬」五号缶は固形量一六〇g、内容総量三〇〇gで標準小売価格二三〇円。
商品特徴は、食べるのにちょうどよいサイズ。ゼリー状の葉肉部分だけをサイコロ状にカットし、ライトシラップでフレッシュパックした。フルーツと一緒に混ぜたりヨーグルトと混ぜて食べる。
11月1日から発売した「デザートアロエ」二号缶は固形量四五〇g、内容総量八三〇g、参考価格四三〇円、五号缶の特用として業務用ユーザー、または一部一般の販売ルートで取り扱っても、商売としての妙味がある。
近々、発売予定の「デザートアロエ」一号缶は固形量一八〇〇g、内容総量三〇〇〇g、参考価格は一〇〇〇円。業務用ユーザーへの提案商品。さまざまな料理のトッピングとして取り扱ってもらう考えだ。
水煮は「クッキングアロエ」(キューブ)二号缶で固形量は四五〇g、内容総量八三〇g、参考価格四三〇円。キューブカットで料理素材として提案できる商品。水煮のためさまざまな料理と相性がよく、サラダのトッピング、チンゲン菜とアロエのごまあえ、アロエパイなど、いろいろな料理の素材として利用できる。
「クッキングアロエ」(ビッグ)二号缶、固形量四五〇g、内容総量八三〇g、参考価格四九〇円。縦五センチメートル、横六センチメートルのビッグサイズの水煮。業務用ルートに料理の素材として提案する。好みのサイズにカットしても、形態をそのまま生かした利用(例・アロエの刺身)でも、方法で幅広い利用ができる。