阪急百貨店うめだ本店の中元商戦、生活密着型の伸び予想、3000~5000円中心の品揃え

キャンペーン 小売 1993.07.05 7561号 15面

《阪急百貨店 うめだ本店 》 阪急百貨店の今中元商戦は、6月18日に「総合大ギフトセンター」を開設、本格商戦に向けスタートした。今回は、「贈る人にうれしい、贈られる人はもっとうれしい。阪急からのお中元」をテーマに展開。総合ギフトセンターでは約一八一〇点に及ぶ商品を展示または最盛には二〇〇〇㎡に売場を拡大して対応を図っていく。

同店の昨年度商戦は、全店べース(千里、川西含む)で九九・二%、ギフトセンターで九八・一%と苦戦した。この傾向は、今商戦でも同様とみており、全店で一〇一%、ギフトセンターで一〇〇・一%と、前年並みを予測している。

そうした中で、今商戦でも人気を集めそうとみているのが、やはりビール、そうめん、油・調味料な生活密着型のベーシック商品で、いずれも全店べースを上回る伸び率予想している。

また、同店では、そうしたベーシック商品に対しても、消費者志向として必ず「少しいいものを……」といった考え方が生きているということから、ビールセットでも話題の新商品を詰め合わせるといった「一箱いろいろ詰め合わせギフト」や、贈り先の家族構成やライフスタイルを考慮した上でそれぞれの生活シーンに合わせて詰め合わすことができる「組み合わせギフト」、贈られた側が選べる「いいもの択一ギフト」などの充実を図っている。

一方、中心価格については、同店調査による昨年中元実績で五〇〇〇円台が全体の四一・八%を占め、三〇〇〇円を加えた三〇〇〇‐五〇〇〇円では、六四・五%を占めており、この傾向は同じとみている。

このため、今年のカタログでも三〇〇〇円、五〇〇〇円ランクを中心に強化を図っている。

なお、ピークは、7月10日、11日、18日を予想。ピーク時の人出は二七万人前後を見込んでいる。

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