景気変動期のマーケティング活動=バブル経済下の経営戦略の反省
《◇深刻化する不況》 今回の不況を称して、「複合不況」と呼ばれている。これは従来のごとく単なる循環的な不況とは異なるというもので、これに加えて、構造的な要素が重層されたとしている。不況の名称はともかく、景気後退には目を見張るものがある。 図は景気変動の主要指標である通産省「鉱工業生産指数」についてみたものである。生産は、昭和62年から平成2年の暮まで、一時期緩みはあったものの上昇を続けた。平成3年に入ると横這いとなり、その年の暮からは坂道を走りだすので