ファミリーマート「Fit&GO」、コンパクト型を開設 会費下げジム需要検証

ニュース 総合 2019.09.25 11946号 12面
商業施設内でCVS店舗と分かれて展開するFit&GO5号店

商業施設内でCVS店舗と分かれて展開するFit&GO5号店

売場の一角にFit&GOのロゴを使用した関連コーナーを展開

売場の一角にFit&GOのロゴを使用した関連コーナーを展開

 ファミリーマートが運営するフィットネスジム「Fit&GO(フィット&ゴー)」は、16日出店のポンテポルタ千住店(東京都足立区)で5店舗となった。京成・千住大橋駅前の商業集積内に開設したもので、1階にFCの通常店、2階に直営のフィットネスジムが分かれて展開する初めてのケースだ。営業時間は商業施設に準じ、午前7時から午後11時までとする。コンビニエンスストア(CVS)店舗も同様で、以前から24時間営業をしていない。

 同店は省スペース型のモデル店で、営業面積は76平方m(23坪)と、従来の3分の1ほどしかない。マシンの設置台数は半分ほど、シャワールームをカットし、ロッカールームは男女兼用としている。

 新規事業開発本部でフィットネス事業を担当する久島真理マネジャーは「設備を最小限に抑え、初期投資やランニングコストを抑制する。それによって先行店に比べ会費を下げた。会員の獲得・継続利用は、ジムまでの距離と会費がポイントになる。同店でその新たなバランスを探る」と言う。会費は先行店が月額7900円(税別)に対し、同店は5900円としている。

 商業施設内のため、会員の女性比率が高まると想定、男女比は先行4店では6対4だが、同店では半々と見込む。シニア層を取り込み、会員の年齢層を広げることもテーマの一つだ。

 ジム会員は、商業施設内のCVS店舗での買物がいつでも5%オフになる(酒、タバコ、書籍など一部を除く)。相互利用を促す会員特典は先行店と同様の施策だ。また、プロテインなど高タンパク質商品をコーナー化する。トレーニング後のプロテイン摂取などジム会員の需要は既存店で確認済みという。

 フィットネス事業は、まだビジネスモデルの構築に向けた検証段階としている。直営で出店を続けてノウハウを構築し、将来のFC化を目指す。(宮川耕平)

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