「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」が好調 飲みやすさで独自のポジションを確立

「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」

「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」

ワイン大手のメルシャンが3月に発売した「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」が好調だ。リンゴ本来の果実感やアルコール分控えめの飲みやすい味わいで人気を集める。缶チューハイなどのRTD(レディ・トゥ・ドリンク)製品とワインの中間に位置する商品として独自のポジションを確立し、RTDを買いまわる飲用層を取り込んでいる。

年間販売目標の4万ケース(500ml×12本換算)を発売3ヵ月で突破し、6月には当初予定の2倍となる8万ケースに上方修正した。10月末時点で上方修正後の目標を約80%達成するなど好調な出荷で、年間では10万ケースの大台に迫る勢いだ。

「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」

酸化防止剤を添加せずに造ったリンゴ果汁100%のスパークリングワインで参考小売価格は税抜き520円。通常のワインと比べてアルコール分が5%と低く、500mlの飲み切りサイズで気軽に楽しめる。自宅でくつろぐ時間といった飲用シーンを提案し、ワインとRTDの中間に当たるポジションを構築している。

メーンユーザーは20代後半から40代。ワインの飲用層は40代以上が一般的な中、比較的若い世代からの人気が高い。流通関係者の評価も高く、クリスマス需要も見込めると注目を集めている。 11月26日には派生商品となる「同グレープフルーツシードル」を限定発売した。国内シードル市場に大きな可能性があると見て、シードルの需要拡大につなげたい考え。

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