カルピスや乳酸菌の秘密は…社員が小学校で出前授業

乳酸菌と発酵のひみつを学ぶ児童

乳酸菌と発酵のひみつを学ぶ児童

乳酸菌や発酵の秘密にせまり、未来のアイデアへつなぐ――。アサヒ飲料は、乳酸菌や発酵の知見を生かした同社社員による小学生向け出前授業「『カルピス』こども乳酸菌研究所」を16日、神奈川県の横浜市立新吉田小学校で5年生40人に向けて開催した。今年度は、“食育”や“発酵”についてさらに深く学べるように内容を一部改訂しており、同校で36校目の開催となるなど、実施校も拡大している。

同授業は、今年100周年を迎えた日本初の乳酸菌飲料「カルピス」を通じて、“乳酸菌と発酵”をテーマに“食”の大切さを伝え、強い思いがあれば、“ゼロから新しいものを生み出せる”人間になれるということを伝えていく小学生向け出前授業となる。

第1部では、生徒は、乳酸菌や微生物の働き、「カルピス」の味を作り出すしくみ、日本各地の発酵食品や発酵の働きなどを、レクチャーやDVD視聴により学んだ。牛乳が発酵により、2回変化する様子を児童自らが実験し、その味や香りの違いを体験したことで、児童からは「すっぱい」や「おいしい」「味が変わった」などの歓声が上がった。

乳酸菌と発酵のひみつを学ぶ児童

第2部では、創業者の三島海雲氏の「日本の人々を笑顔にしたい」という思いから「カルピス」が誕生したように、“大切な誰か(何か)の笑顔のために、発酵の力を使用し、どんな発明を生み出したいか?”という未来へのアイデアを生徒同士がディスカッションし、グループごとに、未来へのアイデアを発表した。

身近な家族の笑顔のためや環境や地球のためになど、さまざまなアイデアを発表し、教室が多くの笑顔に包まれた後、「カルピス」で乾杯した。

同社は、ビジョンとして5つのマテリアリティを設定しており、同授業は「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室~こどもSDGsスクール~」とともに、「食育」「環境」のマテリアリティ実現のため、製品を通じた児童への出前授業を実施している。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介