NYクッキング最新情報 ニュートラディショナル・イタリアン・クッキング

1996.01.15 93号 17面

メダイヨンビール(メダル状に整えた子牛肉)をロゼ(ミディアムに近く)ソテーする。カネロニシート(パスタの薄いシート)にエビ、ホタテのアラクレーム(クリームベースのシチュー)を巻き、シーフードカネロニとする。シーフードカネロニにメダイヨンビールを乗せ、周りに季節の野菜を乗せる。仕上げにジュー(筋と野菜を煮込んだソース)をかける。

◆クラシックフレンチに子牛とシーフード(とくにシェルフィッシュ)を合わせた料理方法があるが、それをモダンにアレンジしたもの。「ベッド・オブ・カネロニ」というカネロニを下敷にする盛り付けは、一〇年ほど前にブームとなったが、いまは基本的な盛り付けの一つとして定着。

ココナッツバナナムースを作り、チョコレートで巻く。ブラックチョコレート、ホワイトチョコレートを写真のように切って飾る。周りにブラックチョコレートとホワイトチョコレートをあしらう。

◆自由なアメリカン・クッキングを象徴する斬新メニュー。味よりもアート感覚の盛り付けに評価が集まっている。

オリーブ油、レモン、ハーブ、ガーリックでマリネしたチキンをグリルする。香草野菜も周りにあしらう。

◆シンプルに素材の持ち味を生かしている。ヘルシートレンドにマッチさせた一品。素材のうまみを楽しむ傾向を象徴している。

トマト、ピーマン、ナス、ズッキーニ、オニオンのラタトゥイユを皿に盛り、パセリ入りのラビオリをかける。サフランブイヤベースを周りに流し込む。

◆具を包まずにかぶせるところがユニーク。ブイヤベースをソースの代替とし、ヘルシー感を打ち出している。

塩・コショウしたマグロをチャード(表面をカリカリに)グリルし、表面にオリーブオイルを塗る。サルサッポモドーリ(トマトソース)を乗せ、ローズマリーをあしらう。周りに季節の野菜を添える。

◆表面をチャードにするところは、ケイジャン料理からヒントを得ている。ケイジャン料理では薄力粉、パプリカなどを塗って表面をカリカリにする。

〓〓M daillou Veau Sur Le Lit De “Sea Food Caneroni”  La Salade De Saison

(子牛のソテー、シーフードカネロニ敷き、季節の野菜添え)

Grilled  Boneless  Organic Chicken with  Citrus Oil & Fresh  Herbs($17)

(マリネしたチキンのグリル・香草風味)

Vegetables  Ravioli  Saffron  Bouillabaisse($10)

(ベジタブル、ラビオリ、サフランブイヤベース)

Chocolate Banana Spumoni with Carousel Fantasy

(チョコレートバナナのメリーゴーランド風)

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