業界TOPICS:建物オーナーが内装を負担 横丁の新しい開業スタイル

2023.08.07 534号 15面

 新しい賃借スタイルの横丁業態「ハシゴ楼」が7月、オープンした。「ハシゴ楼」は1~5階の各フロアにクラフトビールや焼き鳥、もんじゃ、ガチ中華、牛タン、おむすびとおばんざい、イタリアン、オイスターバー、寿司店などさまざまな業態計18店が集結した横丁施設で、各フロアを回遊してハシゴ酒が楽しめる。

 同施設で注目すべきは、建物オーナーである三菱地所が飲食店支援の目的でテナントの内装、内部造作の大部分を負担し、賃料は固定ではなく売上げからの歩合制を採用している点だ。テナントは開業コストを大幅に抑えられ、低リスクで出店できる。

 オーナーが出資する形でテナントを招致するハシゴ楼の開業スタイルは、人気店や個性的な個店、勢いのある新進気鋭店などバラエティーに富んだ店舗を呼び込むことにつながり、オーナーにとってもメリットがあるだろう。ターゲットが広く集客力がある横丁業態はますます増えることが予想される中、ハシゴ楼のような開業スタイルが今後、広がるかもしれない。

 ●店舗情報

 エムズクロス人形町「ハシゴ楼」

 所在地=東京都中央区日本橋人形町1-19-5/営業時間=11時~23時/想定客単価=1~4階3,000円、5階5,000円/目標集客数=月1万3,000人/会計=完全キャッシュレス

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