業界TOPICS:「なだ万」が福岡食材の魅力を発信 コメの麺「べいめん」に大注目!

2024.01.01 539号 21面
福岡県から直送される食材を使い月替わりでメニューを展開している「麹町なだ万 福岡別邸」(所在地=東京都千代田区麹町1-12-1住友不動産ふくおか半蔵門ビル1階)

福岡県から直送される食材を使い月替わりでメニューを展開している「麹町なだ万 福岡別邸」(所在地=東京都千代田区麹町1-12-1住友不動産ふくおか半蔵門ビル1階)

米粉で作った麺「べいめん」は、正統派の日本料理はもちろん、イタリアン、中国料理などどんな麺料理にもアレンジできる

米粉で作った麺「べいめん」は、正統派の日本料理はもちろん、イタリアン、中国料理などどんな麺料理にもアレンジできる

日本の技術を駆使して作られた、今までにない国産米100%の乾麺

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 福岡県が運営するアンテナレストラン「麹町なだ万 福岡別邸」は、福岡県産の食材を使い、老舗日本料理店「なだ万」の調理人が月替わりでメニューを展開している。店内は県産の木材や、博多織、博多人形などの県の工芸品で装飾され、福岡県の魅力を体感できることから「なだ万」ファンはもちろん、福岡県にゆかりのある人や接待会食の場としても評判が高い。

 同店では12月、福岡県遠賀町の食材を使ったメニューを展開し、同町の魅力をアピールするイベントを開催した。遠賀町が認定する農産物ブランド「遠賀逸品」から、「遠賀菜種油」「赤しそドリンク」、同町のブランド米「夢れんげ」「遠賀べいめん」を使ったメニューが提供されたが、中でも注目したいのが「べいめん」だ。

 「べいめん」は、福岡県産米「ふくのこ」を製粉加工した米粉の麺。洋食文化普及でコメ離れが加速する中、日本の食の根本と田園風景を守りたいという思いで開発された。

 「べいめん」は小麦粉の麺とは異なり、もちもち、しこしことした食感でほんのりと優しい甘さがあり、通常の米飯と同様に和洋中とどんな調味にもマッチする。「ふくのこ」の発芽玄米を配合しているため、独特のほのかな香ばしさとパスタのような歯応えも特徴的だ。

 国内自給率アップという観点に加えて、日本人に最もなじむ味、グルテンフリーの健康感からも、近年「米粉」を使ったグルメが急速に広がっている。コメのおいしさをそのまま生かした「べいめん」は、飲食店でも大いに活用できる、注目の食材だろう。

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