「強い農業」の発想欠いた=奥原正明・元農水省事務次官【時事通信速報】

インタビューに答える奥原正明元農林水産省事務次官=8月6日、東京都中央区

インタビューに答える奥原正明元農林水産省事務次官=8月6日、東京都中央区

 ―戦後農政の問題点は。
 大きかったのは農地改革だ。戦前の地主制度の下で困窮していた小作人を救済するため、国が地主から農地を買い上げて小作人に売り渡した。この結果、規模の小さい農家が多数生まれ、生産性の低い構造となった。一度所有された農地はなかなか手放されず、流動性も阻害された。農地改革には、将来

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