サントリー（株）（東京都港区、０３・３４７０・１１０４）は、水割り洋酒の新しい提案として、氷を入れてオンザロックスタイルで楽しめる「ＲＯＣＫ’Ｓ（ロックス）」を発売する。品目は「リザーブ＆ウォーター」「ブランデー＆ウォーター」「白角水割」の三ブランド六品目=写真=（それぞれ六四〇ｍｌ、三〇〇ｍｌの二タイプ）。アルコール度数は一二度で、あらかじめ冷蔵庫に入れて冷やした状態でオンザロックにするため、「さらに“本格的な水割りウイスキー”を楽しみたい」という消費者の要望に応えた。

同社は昨年、水割り洋酒を三〇〇万ケース販売したが、ほとんどがアルコール度数九％の商品で、オンザロックで楽しむことが出来なかった。また、一部には現状の水割り洋酒では薄いという声もあり、アルコール度数の多様化も必要となっていた。

今回発売した「ロックス」は、それらに応えるために開発されたもので、氷を入れてオンザロックスタイルで飲んでも、本格的な水割りが楽しめるような品質設計（あらかじめ冷やしておく、冷用モルト・冷用原酒使用で低温でもコクが出る）とした。

また、ビール並みに日常飲用してもらうため、常に冷蔵庫で冷やしておける容量（六四〇ｍｌ、三〇〇ｍｌ）設計としており、それを訴えるために「ウイスキーは冷蔵庫へ」キャンペーンを大々的に展開、戸棚にしまい込まれるウイスキーを、使用頻度の最も高い冷蔵庫に入れ、日常飲用として定番化させるのが狙い。初年度（３～１２月）の販売目標は一〇〇万ケースで、同品を含め水割り洋酒全体では五〇〇万ケースの販売を計画している。