ニッカ、20日から「モルトクラブ」お手ごろ価格1880円で発売
ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)はお手頃価格の家庭用ウイスキーの新製品「ニッカ“モルトクラブ”」を4月20日から順次全国で発売する。新発売するのはレギュラーサイズ(七〇〇ミリリットル、希望小売価格一八八〇円)とホームサイズ(一四四〇ミリリットル、同三七〇〇円)の二サイズでアルコール度数は四〇%である。
家庭用ウイスキーの市場は二〇〇〇円未満の価格帯が最大のボリュームゾーンになっている。国産ウイスキーについても各社がこぞってこのゾーンに新製品を投入したこともあり、今年は五〇〇万ケースに達するものと推定される。一方、円高の進行で輸入ウイスキーの一層の価格下落が見込まれ、その対応が急務となっている。「ニッカ“モルトクラブ”」はこのような市場を背景に消費者の嗜好や飲み方の変化に応えて「オールモルト」同様の同社独自の製法による姉妹品として開発したものである。
日本でつくられているウイスキーはモルト原酒のみのピュアモルトウイスキーと、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーに大別される。平成2年に発売した「オールモルト」はグレーン原酒のかわりに同社独自のカフェモルト(モルト一〇〇%を原料とし、カフェ式蒸溜機で蒸溜したウイスキー原酒で同社独自のもの)をブレンド、持ち味を活かしたすっきりとしたキレのある味わいに仕上げてある。
「モルトクラブ」は「オールモルト」の姉妹品であることを強調し、同じイメージのパッケージデザインとしている。また、コマーシャルも「オールモルト」の広告に登場している田中美佐子を起用し、TVスポットを中心とした広告展開を予定している。
▽ニッカ“モルトクラブ”
▽ウイスキー類ウイスキー▽七〇〇ミリリットル、希望小売価格一八八〇円、一四四〇ミリリットル同三七〇〇円▽発売日=5月11日岡山県および九州六県、4月25日四国四県、4月20日前記以外の全国