クロレラ工業、特殊製法で開発「クロレラ健康茶」発売

嗜好飲料 1995.11.17 7961号 6面

クロレラ工業(株)(東京都港区、03・3436・3189)は、特殊製法で遠赤焙煎したクロレラに古くからお茶として親しまれている一三種の植物をブレンドした本格的なクロレラ使用の健康茶「クロレラ健康茶」=写真=を11月1日から全国の同社クロレラ製品販売店で発売した。

同社はクロレラ専門メーカーとしてこれまでさまざまなタイプのクロレラ製品を開発してきたが、クロレラが健康食品の雄として多くの人々に愛用されているのは、クロレラエキスと呼ばれている独特の成分の保健効果による。

福岡県筑後市の同社工場で一貫生産している「筑後産クロレラ」に含まれている独特のクロレラエキス(CVE)は、糖タンパク、多糖体、核酸関連物質などで構成されており、医学・薬学・栄養学の各学会での二五〇例を超える研究報告によってその確かな保健効果が裏付けされている。

そこで同社は、「筑後産クロレラ」を健康茶に使用しようと開発をすすめてきたが、今回、特殊製法によって飲みやすく、香ばしい「クロレラ健康茶」を商品化することに成功した。

「クロレラ健康茶」のようにクロレラを本格的に使用した健康茶は同社の製品が初めて。

特殊製法は、これまでクロレラは、緑茶や抹茶などにクロレラ粉末を混ぜて利用されているケースがあったが、色づけやイメージ的な意味合いのため、使用されるクロレラの量はごく少量であり、またクロレラの粉末を「健康茶」としてそのまま使用するには、遠赤焙煎しにくいなど物性と味覚という二つの点で問題があり、これまでクロレラを「健康茶」として使用するのは難しいと言われてきた。今回同社で「筑後産クロレラ」を本格的に使用した「健康茶」を開発するに当たって、この問題を解決するため、これまで種々のクロレラ製品の開発で培ってきた技術を応用し、いろいろ試行した結果、クロレラ粉末を独特の顆粒にし、遠赤焙煎するという特殊製法で、前述の問題をクリアし、文字通りの「健康茶」としての商品化を実現し香ばしくおいしいお茶となっている。

ティーバッグタイプで手軽に飲め、煮出しても、ポットに入れても、急須に入れてもいろいろな飲み方ができ、冷やしてアイスティーとしてもおいしく飲める。

ブレンドしてある一三種類の植物は、決明子、カワラケツメイ、鳩麦、柿の葉、延命草、銀杏葉、どくだみ、枸杞葉、枸杞子、キダチアロエ、霊芝、朝鮮ニンジン、エゾウコギ。

内容量は五g×二〇包(一〇〇g)×一二袋/ケース。一袋五g×二〇包、消費税抜き希望小売価格一九〇〇円。

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