マルカン酢、本造り純米酢「きぶき」発売発表
マルカン酢(株)(神戸市東灘区、078・857・0501)は23日、かねてから全力を傾注して研究開発してきた新製品「本造り純米酢 きぶき」(写真)が完成し新発売すると発表した。
同社本社工場は酒づくりの本場・灘五郷の中心にあり、“灘”にふさわしい最高の純粋米酢をつくることを念頭において研究を続けてきたが、清酒醸造技術の権威者・高岡祥夫氏を招くとともに酒造メーカーの協力も得て、画期的製法による一〇〇%純粋米酢の商品化にこぎつけた。
最高の米酢は最高の酒から‐‐をキャッチフレーズとする「きぶき」の品質に対するこだわりを箇条書きにすると次の通りとなる。
(1)コメ=原料のコメは七〇%まで精白した酒造米を使用、これだけの精白は酒では本造り清酒に準ずるものでコメの表皮に集中している脂肪、灰分、タンパク質など従来の純米酒特有の重い香りのもとになる成分は取り除いている。
(2)水=仕込水には酵母の成育に必要な成分を含んだ宮水(六甲の天然水)を使用。酒づくりの本場“灘”ならではのこだわり。
(3)菌=微妙な香味を支配する、酒をつくるための、こうじ菌・酵母菌、食酢をつくるための酢酸菌は厳選し、工程中での他の菌による汚染を取り去っている。
(4)温度=酒づくりは一五度以下の低温で時間をかけて行っており、気温の高い夏場は仕込みを中止する。
“商品規格”は次の通り。
▽品名=マルカン 本造り純米酢 きぶき▽荷姿=五〇〇ミリリットルびん×一二本、ダンボールケース入り▽価格=オープン価格▽発売=3月1日▽発売地域=近畿(京阪神中心)、復興神戸と連動“神戸発”で訴求する。
発表した竹内敏雄副社長は「発売日を前に大型商談が進展しており、食酢市場の活性化につなぐ期待の商品との自信を深めている。ハイクオリティ・リーズナブル価格で食生活の向上に寄与したい」としており、初のオープン価格制を導入したが、実勢価格は従来型米酢と同価格帯での対応となりそうである。