紀文食品、チーズ+練り製品「チーちく」全国発売
(株)紀文食品(東京都中央区、03・3544・2751)は18日から、昨年2月、宮城県で先行発売し、爆発的な人気を得て、大型ヒット商品、ロングセラー商品に育つことが期待されている、チーズと練り製品を組み合わせた「チーちく」(二本入り、希望小売価格二五〇円)を全国で販売する。
「チーちく」は、大型の育成商品として、開発ならびに営業・販売促進体制で、その立ち上がりからそれぞれプロジェクトチームを編成、専任担当者制で業務を推進するなど強力な取組み体制でじっくりと商品の育成を図ってきた。
昨年2月の宮城県を皮切りに、4月関西地区、7月北海道地区の順に徐々に導入、このほど未導入の首都圏、北関東、上信越、中部地区で新発売し全国展開する。
カマンベール入りのチーズを、ちくわの中にリング状に巻き込んだ新しい形状で、淡い黄金色のソフトな皮に焼き上げている。チーズは大手乳業メーカーと共同開発、柔らかいカマンベールを一〇%含んでおり、くせのない風味と独特の食感が特徴である。また焼き加減も通常のちくわと違い、両端だけが白くならないよう全面焼きにしており、ほどよい香ばしさと食感が楽しめるよう配慮している。
ビールやワインのおつまみのほか、先行販売エリアの反応から、子供のおやつや弁当にも最適である。
販促活動は試食を主流に展開しており、商品回転率も通常のちくわ(二三〇円程度)が、定番で一日四~五パックなのに対し、この「チーちく」は一二パックと、約三倍で先行販売エリアでは練り製品としては稀有なヒット商品に育っているという。
同社では、「チーちく」を伸び悩む練り製品市場全体の需要拡大の一助にする考えで、全国販売開始初年度(九七年4月~九八年3月)の売上げ目標を四二億円に設定している。