漢方ダイアリー:肌の赤み、痒み、にきびが突然と…
○4月10日(木)
最近、肌の赤みが気になってしまう。肌荒れや、にきび、蕁麻疹などが出てきて、憂鬱な気分……。目の充血も治らないし、どうも風邪っぽい。花粉症の影響なの?
草木が芽吹き、桜の美しさに心浮き立つ季節が到来しました。けれども春は同時に、多くの人が赤みや痒み、にきびなどの肌トラブルに悩まされる時期でもあります。それは、春は自然界にあるすべてのもの…草花だけではなく、ウイルスやばい菌の動きまでも活発になることが原因です。春の風によって運ばれたそれらが、皮膚に付着して皮膚に影響を及ぼしてしまうのです。
◆春は身体と肌の抵抗力が低下
春は不安定な気候がもたらす影響と、春風による皮膚や粘膜の乾燥というダブルパンチで、身体の抵抗力が低下してしまいます。中医学では、春と風は深い関係があり、さまざまな病邪を運ぶと考えられています。抵抗力の弱った身体に、ホコリや花粉、ウイルスなどが付着すると、肌トラブルのほか、喉の痛みや発熱、風邪、目の充血などの症状が現れることもあります。これらの予防には、『板藍根』、『五行草』がオススメです。また、金銀花や野菊花が配合された五涼華をお茶として飲んでも良いでしょう。これらは、飲用だけではなく、パックや入浴剤などの外用にも使用できます。
◆肌のバリア機能をアップする
身体の中で一番面積の大きな器官である皮膚は、外部から身体を守っています。万物が活発になる春は肌の新陳代謝もまた促進されるため、毛穴が開きます。そこへ、風で運ばれたウイルスなどが付着し、体内に侵入しやすくなります。肌のバリア機能をアップするためには、毛穴をキレイにして皮膚呼吸をスムーズにし、潤いを補う「通・補」中医美容法をオススメします。
洗顔には、保湿力の強い『瑞花露薬用ソープ』を。クララ(苦参)、ワレコモウ、小連翹、当帰、朝鮮人参など、肌の張りや艶、弾力に働きかける生薬が、毛穴に浸透します。洗顔後は、紫根、艾葉、カミツレなどが配合された瑞花露ローション・クリームを塗り、美と健康を守りましょう。
○風邪にも肌トラブルにも オススメは『板藍茶』『衛益顆粒』
風邪やインフルエンザ予防の代表ハーブ「板藍根」のエキスを飲みやすいお茶にした『板藍茶』。のど飴タイプもあります。服用しやすいスティックタイプの『衛益顆粒』で粘膜強化を。
◆洗顔のポイント
シルクハンカチでスポンジを包んで四角く縛ると、簡単に「シルク泡立て玉」が作れます。
(1)濡らした「シルク泡立て玉」に1円玉くらいのソープをつけ、手で揉んでたっぷりと泡を作り、額・両頬・鼻・あごの5点にのせる。
(2)両手で泡を顔全体にのばし、20秒程度置く。
(3)両手で顔の中心から外へ、下から上へ。直接に顔を触らず泡でマッサージする感じで。
(4)ぬるま湯で洗い流す。