ロッテとJTB、共同販促「お菓子でめぐる龍馬伝フェア」展開 新しい楽しみ方提案

菓子 キャンペーン 2010.06.18 10334号 02面
商品を手にするロッテの荒生均部長(右)と、JTBの河野雅巳部長

商品を手にするロッテの荒生均部長(右)と、JTBの河野雅巳部長

 ロッテとJTBは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で注目が集まる坂本龍馬をテーマにした、旅と菓子の新しい楽しみ方に関する共同販促キャンペーン「お菓子でめぐる龍馬伝フェア」を22日から実施する。ロッテは、龍馬ゆかりの地の素材を使用した菓子6品を22日に発売するほか、龍馬ゆかりの地の情報を載せた販促什器を全国のSM、CVS約3万店で展開する。JTBは、国内ツアー「エース」で龍馬に関する旅行を展開するほか、約1000店で「龍馬伝フェア菓子セット」、リーフレットなどを活用し夏旅の販促とロッテ新製品の告知を行う。菓子と旅、親和性が高いもの同士を、“龍馬伝”という物語を仲介させ、相互の得意分野で情報を発信、消費者のタッチポイントを増やし販売機会を増やす考え。

 両社の共同販促は09年のシルバーウイークに続き2回目。16日に行った会見で、ロッテ・商品開発部部長の荒生均氏は、今回の共同販促の経緯について「菓子市場では、バレンタイン、受験生応援など生活催事に絡めた店頭フェアが行われることが最近の傾向。こうした生活催事フェアとは違う、物語性のある、ゲームのように疑似体験ができるフェアとして、龍馬伝に着目した物語性のあるフェアを企画した」と説明。さらに、両社の取組みで「停滞気味の社会に風穴を開けて、元気になってもらう」ことが企画の最大の趣旨とした。

 JTB国内企画部長の河野雅巳氏は、近年、体験型旅行やテーマ性のある旅がトレンドで、特に歴史に関する旅行の人気が高く、昨年の大河ドラマ「天地人」をテーマにした商品も好評を得たことを明らかにしたうえで「40周年を迎える国内ツアー『エース』のメーン商品として“龍馬伝”をテーマにした目的提案型商品を展開する」とした。さらに、目的地の旅行業者が企画した“着地型旅行”の考えを取り入れ、地元のガイドが深い説明をすることで旅行商品の付加価値を高める考えだ。

 ロッテが発売する菓子は、龍馬ゆかりの地である高知、京都、長崎、鹿児島、それぞれの地にちなんだ原材料を使用した、「高知ゆずガム」「大人のトッポ〈長崎のハニーカステラ〉」「パイの実〈京都宇治抹茶のプリンパイ〉」「クランキー〈鹿児島産紫芋のタルト〉」「高知ゆずキッキー」「鹿児島さつま芋ケーキ」の6品。パッケージを活用し、龍馬ゆかりの地の情報や人物相関図など歴史情報、龍馬語録などを盛り込むことで、菓子で旅行の疑似体験をし、旅行への欲求を喚起させ、JTBの実際のツアーに誘客につなげたい考えだ。

 (青柳英明)

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