最優秀賞を受賞したイシダの「特定商品用フルオート・高精度組み合わせ計量機」

　日本食品機械工業会は10日、第4回「FOOMAアワード2025」で最優秀賞にイシダが開発した「特定商品用フルオート・高精度組み合わせ計量機」を選出したと発表した。同製品はブロイラーなど高付着性商品を、高速・高精度に自動計量する組み合わせ計量機。鎧戸加工と組み合わせ計量により、ブロイラーなど粘着性が高い素材の計量が可能となったことやカメラ分散可能、滞留防止、単重監視など多くの創意工夫が高く評価された。
　「FOOMAアワード」は食品機械産業の技術研究・開発の促進およびその技術の普及を図るため、優秀な技術研究・開発を顕彰し、日本の食文化および食品安全の一層の向上に貢献するために2022年に創設。「FOOMA JAPAN」出展製品が対象。
　今回のアワードには34件の応募があり、厳正な審査を経て最優秀賞1件、優秀賞5件、審査委員会賞8件を選出した。同日東京ビッグサイトで表彰式が行われた。なお、会期2日目となる11日から、会場内の「FOOMAアワードコーナー」（東2ホール前ガレリアと東第7・8ホールリンクスペース）やデジタルサイネージを始め、公式Webサイト、SNSなどで受賞製品を来場者に発表。最優秀賞・優秀賞は出展ブースの製品に受賞プレートを掲示する。
　最優秀賞を受賞したイシダの「特定商品用フルオート・高精度組み合わせ計量機」は、スクリューレス・ベルトレスで、商品を優しくかつ衛生的に搬送できる。また、商品供給をカメラで制御することで、さらなる計量精度向上と稼働率の向上を実現した。さらに、新たな表面加工「鎧戸」で、付着による計量誤差を軽減。IP69K相当で高圧洗浄にも対応する、高耐久な計量機。ブース番号7K-27。
　〈優秀賞受賞〉▽「防水仕様多列選別搭載機X線検査機（システムスクエア：ブース番号：1G-05）」用途：防水仕様多列エアー選別機搭載X線検査機▽「ジュピターⅢ（なんつね：ブース番号4P-10）」用途：チルド温度帯の精肉スライス▽「I-Robo2（TechMagic：ブース番号：7B-17）」用途：調理～洗浄を自動化した炒め調理ロボット▽「ドリップシート・トレイ供給装置（古川機工：ブース番号：4A-08）」用途：日本初ドリップ（吸水）シート自動投入装置▽「バキュームリンクウェルMK-Ⅱ（ハイテック：ブース番号5G-29）」用途：ソーセージの生産。
　FOOMAアワード審査委員会賞▽インライン電磁流量計（SMFシリーズ）ifmefector▽▽電動アクチュエータ/ロッドタイプ（HF2A-LEYシリーズ）SMC▽自動開袋システムデパレタイザー／パウオープナー（DPL／P0-12）ツカサ工業▽スマートアンスクランブラー（BFR-7X）徳永製作所▽TOMRA KATO with Lucai+　CUROライン（KATO 260 with Lucai+　CURO）トムラソーティング▽3D FOOD MASTER（M47-20686-001-00）武蔵エンジニアリング▽テンパトロン-VX（TEMPERTRON-VX）山本ビニター▽メテオSライン（WPN-M520S）ワタナベフーマック
　（青柳英明）