ポイント=物流の変遷
「江戸送りの酒」の往時を追体験しようと伊丹酒造組合などが協力し、兵庫県伊丹市から東京へ陸路と海路で運ぶ伊丹の清酒を大阪の港から見送った▼かつて、上方の清酒を大消費地の江戸へ運ぶ主な手段は船だった。やがて輸送の主役は鉄道から昭和の高速道路網の発達により、トラックへと変わっていった▼物流を制する者は市場を制するといわれる。令和の現代は、物流の「2024年問題」のさなかにある。物流の現場では環境への意識が高まり、トラックからCO2排出量が少ない鉄道輸送への転換や、業界の深刻な人手