麺屋武蔵と日本薬科大学、薬膳冷やし中華を開発 熱中症対策に
薬膳ラーメン「熱中症対策 フローズン冷やし中華」
ラーメン店の麺屋武蔵(東京都新宿区)と日本薬科大学は11日、体にたまった熱を冷ましてくれる薬膳ラーメン「熱中症対策 フローズン冷やし中華」を開発し、期間限定で販売すると発表した。
漢方医学では、熱中症は「暑邪」と呼ばれ、気候の変化が体にもたらす外的要因である「外邪」の一つ。暑邪を追い払うためには、体にたまった熱を冷ます「清熱」、暑邪に伴う湿気を取り除く「去湿」という独自の方法がある。
漢方医学を食に応用した薬膳で熱中症に対応するため、ラーメンの具材に清熱作用のあるキュウリ、冬瓜、ゴーヤを採用。去湿にヨクイニンとも呼ばれるハトムギを加えた。このほか、スープについては柑橘系フローズンスープに、鶏がらと昆布でだしを取った麺屋武蔵特製スープを絡めることで、絶妙な酸味と香りが広がる。
漢方医学では、寒熱のバランスを重視するため、ショウガ、ミョウガ、ライチといった温性の食材も採用するとともに、デザートドリンクとしてハイビスカスソースを加えた甘酒「甘こうじ」をセットにすることで、体の冷ませすぎに配慮した。
麺屋武蔵と同大のコラボによる薬膳ラーメンの開発は、「華爽快(はなそうかい)ら~麺」(2018年3月)、「日焼け対策 冷やし麺」(同年7月)、「インフルエンザ対策 ら~麺」(2019年1月)に続いて今回が4回目。「熱中症対策フローズン冷やし中華」の開発に際しては、同大の漢方研究部の学生と管理栄養士の棚橋伸子氏が監修した。
20日~8月18日、麺屋武蔵蒲田店(東京都大田区西蒲田8-2-1)で1日限定20食で販売する。価格は税込み1080円。(藤村顕太朗)