新型コロナ:外食自粛に疲れ ワンダーテーブル「ロウリーズ」、高額でも高支持
●高額テークアウトでも高支持
ワンダーテーブルが展開する米国発祥のプライムリブ専門店「ロウリーズ・ザ・プライムリブ(以下ロウリーズ)」では東京都内2店舗が10日に始めたテークアウトの牛肉使用量が3日間で200kgを記録した。高額なテークアウトにもかかわらず、外出・外食自粛への疲れから通常時を上回る牛肉量となるほどの反響を得た。17日からは大阪店でもテークアウトを実施している。
ロウリーズは特製スパイスで味付けした骨付きリブを、長時間かけてじっくり焼き上げ、シルバーカートでテーブルまで運び、客の面前で好みのサイズに切り分けてサーブするローストビーフ専門店。新型コロナウイルス感染症対策として8日から休業していたが、赤坂店と恵比寿ガーデンプレイス店で10日に始めた持ち帰りに問い合わせが殺到し、牛肉使用量は初日39kg、2日目56kg、3日目105kgと日に日に増加。売上げの約半数が1万2880円の4人前のセットメニュー(トーキョーカット120gが4枚、オリジナルロウリーズサラダ、マッシュドポテト、クリームドコーン、クリームドスピナッチ、自家製パン)を占めた。テークアウトとしては高額だが、通常時にイートインで同メニューを選ぶと1万8400円のため、外出・外食自粛に疲れ気味なロウリーズファンからの支持を得た。SNSを中心に家庭でもおいしく食べられる方法の動画投稿も進めた。
大阪店ではセットメニュー(オーサカカット120g×4枚、ブロッコリーソテー、フライドポテト、バターライス)が1万2800円、2人前のハーフセット6800円などを提供。店舗が入っている「HERBIS PLAZA ENT」が閉館中のため、1時間前までの電話予約で、ビル地上正面入口でスタッフが正午~午後8時まで引き渡し対応する。
同社は現在国内49店舗、海外75店舗を展開し、全店舗休業中。テークアウトは約3分の1で実施している。(深瀬雅代)