覚王山フルーツ大福弁才天、パリに海外1号店 ミシュラン獲得目指す

菓子 ニュース 2021.09.27 12299号 01面
断面が美しいフルーツ大福

断面が美しいフルーツ大福

断面が美しいフルーツ大福

断面が美しいフルーツ大福

名古屋市千種区に構える本店

名古屋市千種区に構える本店

【中部】全国にこだわりのフルーツ大福店を展開する「覚王山フルーツ大福弁才天」(本社=名古屋市、大野淳平社長)は来年、フランス・パリに出店する。

同社は全国展開をする一方で、海外進出を視野に入れている。海外1号店はパリの中でも洗練されたマレ地区を予定している。日本を代表する和菓子店としてパリでミシュラン獲得を目指し、新たなステージに挑む。

同社は、もちやあんこと違い、フルーツが全世界で食べられているため、和菓子の入門編としてフルーツ大福に大きな可能性を見いだしている。

今回の欧州での展開に当たり、甘い豆に抵抗を感じる現地の人にはあんこ抜き商品の販売も検討する。

大野社長は、和菓子の後発組としての活路は海外にあると考えており、フルーツにもちが巻かれていたらフルーツ大福との拡大解釈によって和菓子の導入を狙う。「フルーツ大福をカルチャーにできるかが勝負。ビートルズのように幅広い人に愛される和菓子を確立したい」と意気込んでいる。

同社は2019年の創業以来、直営店とのれん分け店の計50店舗超を全国に展開している。

商品は高価格帯だが、国産の高級羽二重粉を100%使用し、フルーツは各地の市場で買い付けるなど、品質の高さで多くのファンを獲得している。(後藤温子)

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