新庄みそ、広島経済大と味噌汁を共同開発 若年層の消費拡大図る

「ゼロから始めるみそLIFE!」扱いやすいカレンダータイプ商品

「ゼロから始めるみそLIFE!」扱いやすいカレンダータイプ商品

右から細井謙一所長、渡辺裕治部長、山本美香社長、広経大生2人、左端が石川明美教授

右から細井謙一所長、渡辺裕治部長、山本美香社長、広経大生2人、左端が石川明美教授

【中国】広島の老舗味噌メーカーの新庄みそは、即席味噌汁「ゼロから始めるみそLIFE!」を広島経済大学の学生らと共同開発し、広島県を中心に展開する食品スーパーのフレスタ店舗で8日から販売を開始した。

新庄みそと広島経済大学は、2018年6月20日に包括連携協定を結び「ビジネスの視点から提案する新しい食育活動と若年層へのみその消費拡大」というテーマの下、産学連携事業として商品開発を進めてきた。若年層の味噌離れが進む中、広島経済大学の学生が1277人を対象にアンケート調査を実施したほか、月1回の定例会議などを行い、味噌汁を飲まない大学生に味噌汁を飲んでもらうためのキーワードを「適量、簡単、美味しい」として商品開発を進めた。容量や商品形態、パッケージデザインなども学生の意見を取り入れるなどの試行錯誤を重ね、5個セットの個包装連結タイプ商品「ゼロから始めるみそLIFE!」を開発した。

販売に関しては、広島で食育活動を推進する老舗スーパーのフレスタの協力の下、フレスタほぼ全店の60店舗で8日から販売を開始。フレスタでは、一部の店舗の若者がよく立ち寄る売場でのついで買いなどの傾向調査なども随時行っていく予定で、今後の商品展開につながるように味噌の消費傾向を調査していく方針だ。

8日の会見には、山本美香新庄みそ社長や広島経済大学の細井謙一地域経済研究所所長、石川明美経営学部経営学科教授、フレスタの渡辺裕治人事総務部部長らのほか、商品開発に携わった広島経済大学の学生も出席。山本社長は「楽しい商品ができた。若者の味噌汁離れを何とか食い止めたい」とし、細井所長も「今後もこうした産学連携を強化していきたい」と意欲を述べた。渡辺部長は「どのような商品と組み合わせて売るかや一つだけでなく複数の売場での展開など、さまざまな売り方を検討していきたい」と述べた。

「ゼロから始めるみそLIFE!」は、生味噌タイプの即席味噌汁で、1食分(20g)に熱湯180ccを注げば手軽にワカメの味噌汁が楽しめる。5個セットの個包装連結タイプ商品で標準小売価格は138円(税別)、当面は、フレスタ店舗のみの販売となる。(浜岡謙治)

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