日本わかめ協会、今年も三陸産生ワカメを無料配布

ワカメの無料配布。右端は岩崎誠会長理事

ワカメの無料配布。右端は岩崎誠会長理事

 日本わかめ協会は4日、恒例のワカメの無料配布を東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園運動場内の中央広場で開催した。

 1938年から実施してきた協会の消費拡大のキャンペーン行事。当日配布されたのは「三陸産生わかめ」(4500袋)と「三陸産茎わかめ」(同)をそれぞれ1袋ずつ、春ワカメの料理レシピのチラシを添えて通行人に手渡された。

 岩崎誠会長理事(松栄社長)や伊藤望夫副会長(セイブ海藻社長)、熊田貞雄副会長(カネキ海藻社長)ら協会幹部などが「ワカメの無料配布を行っています」「おいしい三陸産のワカメを食べて下さい」と呼び掛けると行列ができ、約3時間で予定数量のすべての配布を終了した。

 日本わかめ協会事務局の小谷進一氏(コタニ海藻店社長)は開催趣旨について「5月5日は『わかめの日』。東北復興のイベントの一環であり東京都の協力をいただいた」と話した。その上で、今年の三陸産ワカメの状況では「4月30日現在で生産量は2万4823t(前年2万2358t)だが、単価は28%高となっている。協会は今年もワカメの消費啓蒙(けいもう)活動に注力する」と期待を語った。

 (木村繁男)

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