ダイニングイノベーション、新業態「ブルースターバーガー」オープン

外食 ニュース 2020.11.16 12147号 03面
西山知義Dining Innovation Investmentファウンダー(右)と西山泰生ブルースターバーガージャパン社長

西山知義Dining Innovation Investmentファウンダー(右)と西山泰生ブルースターバーガージャパン社長

 ●フードテック駆使し原価率68%を実現

 ダイニングイノベーションは、テークアウト専門プチグルメバーガー業態「ブルースターバーガー」を10日、東京・中目黒にオープンした。運営は、グループの新設会社ブルースターバーガージャパンが行う。「フードテックの波が来ている。外食業界に改革が起きる」と西山知義Dining Innovation Investmentファウンダーが9日開催の発表会で語った、フードテックを駆使し、既存の原材料費30%、人件費30%、家賃10%といわれているコスト構造をリセット、人件費などを最小限に抑えることで、ハンバーガー170円(税別)は68%という驚異の原価率を実現した新業態だ。昨年11月、西山氏が中国のラッキンコーヒーを視察した際に着想を得て、開発した。

 ブルースターバーガーは客席がなく、レジもない完全キャッシュレスのテークアウト専門店。オリジナルアプリまたは店頭のタブレットで商品を注文・決済すると、受け取り番号が発行され、店内のピックアップ専用棚からセルフで商品を受け取る仕組み。原材料をその日のうちに売り切る、売り切りご免方式のため在庫不要で、フードロスもない。

 「ブルースターバーガー」は、店内面積は10坪ほど、1日当たり700~1000枚のパティ(1枚約55g)を販売、客単価600円を見込む。スタッフは3人程度。FCは約1年半の回収を見込むという。まずは国内2000店舗体制を目指し、海外展開も視野に入れている。

 西山知義ファウンダーは「世界のハンバーガー市場は69兆円。日本は7300億円で前年比3.4%増とまだ成長している。現在はお値打ち価格がメーンだが、グルメバーガーになると急に高価格になる。日常的に買いやすい価格にすれば空白のマーケットは必ずある」と意欲を語った。(金原基道)

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