8月の東北部コンケーン県でのサトウキビの収穫=タイ・サトウキビ砂糖技術者協会提供
世界有数の砂糖の生産国タイで、2019~20年シーズンのサトウキビの本格的な圧搾が始まった。今年は少雨による干ばつの影響で甘さが少なく、圧搾時期を少しでも遅らせて糖度を高めようと、農家の多くが12月に入ってからの作業を選択した。乾期の終わる来年4月末まで続けられるが、総生産量は前年度の1億3000万tを下回る1億1000万tにとどまる見通しだ。
タイはインド、ブラジル、欧州連合(EU)に次ぐ砂糖の生産国。前年度は約1500万tあった砂糖の生産量は、