内戦続くミャンマー 逼迫する食糧・農業 軍政の外貨獲得で国民窮乏

総合 ニュース 2023.04.03 12559号 08面
中部マンダレー平原はかつてミャンマーの穀倉地帯だったが、現在は戦闘で荒廃が進んでいる=2017年10月、小堀写す

中部マンダレー平原はかつてミャンマーの穀倉地帯だったが、現在は戦闘で荒廃が進んでいる=2017年10月、小堀写す

 国軍による政権転覆から2年余りが経過した東南アジアのミャンマーでは、食糧事情が急速に悪化。物価高騰に国民が満足に食事さえもできない状況が続いている。混乱は供給源の農業でも同様で、頻繁に起こる戦闘のため安全が確保できず、資材の値上がりも続いて耕作を取りやめた農家も少なくない。ところが、こうした中でも軍政による外貨獲得のための食糧輸出は続けられており、主力のコメは事前の目標を大きく上回った。一方で、国内向けのコメの価格は急騰を続けている。食糧事情が逼迫(ひっぱく)するミャンマー

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