バンコク中心部のベンジャキティ公園に期間限定で開店したCO2削減コーヒーショップ「インフォニティ・カフェ」=同店提供
食品輸出国タイで、食品関連企業による脱炭素の動きが急加速している。タイは国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)など環境問題にもともと関心の深いお国柄だが、その動きは今年になって急速に拡大している。まるで行動が自由になるコロナ禍明けを待っていたかのようだ。さまざまな取組みの一端を紹介する。
今年7月21日のことだ。この日早朝、バンコク都知事のチャチャート・シティファン氏はバンコク中心部のベンジャキティ公園にいた。同氏が支持者らと手にしていたのは