タイの重要な農業の一つであるサトウキビ生産もエルニーニョ現象の影響を受けそうだ=タイ北部ターク県、2021年2月小堀写す
南米太平洋岸赤道域の海面水温が上昇するエルニーニョ現象の影響から、少なくとも今年前半は東南アジアの食糧輸出国タイで農産物の不作が続くとの観測が高まっている。4月半ばの旧正月(ソンクラーン)過ぎまで猛暑が続き、6月ごろから始まる雨期も降雨が少ない見通しだ。水の供給量が昨年から40億立方m減るとの試算もあり、主要な輸出産品であるコメ、ドリアン、キャッサバ、アブラヤシ、サトウキビ、天然ゴムなどに深刻な影響が出る可能性がある。
タイ農業・協同組合省によると