新型コロナ:サントリーグループ、飲食店支援へ反響 登録店3倍に
サントリーグループが支援を明らかにした飲食店応援策「さきめし」への反響が広がっている。支援発表から約1週間が経過した5月19日時点で同プロジェクトの登録店が3倍の6000店に増加。利用者からの申し込みは3万件に及ぶという。
店舗の営業通常化を待たずに飲食店に現金を届ける消費者基点の活動として注目されそうだ。
サントリーは新型コロナウイルスの感染拡大で休業する店を先払いで助けるプロジェクト「さきめし」に1億円を拠出すると5月13日に発表していた。
「さきめし」は登録店に料金を先払いしておいて、コロナ収束後に食べに行くサービスのプラットフォーム。Gigiが3月に始めており、サントリー商品の扱いがない飲食店でも登録可能だ。
5月25日にはWebサイト(https://www.sakimeshi.com/teaser/)の全面リニューアルを実施。店舗で食券として利用できる「先払いチケット」を購入しやすくし、飲食店への応援メッセージも送れるようになる。
先払いする際にかかる10%の手数料が、サントリーの支援により無料となるほか、登録飲食店への寄付の受け付けもスタートする。寄付は31日までに集まった金額を全登録店に均等に分配する仕組みになっており、特定の店を利用しなくても飲食業の応援につながる。
サントリーが拠出する1億円は無料化する手数料分の負担に一定期間使われ、残りは寄付金となる。(丸山正和)