味の素AGF、今年も「復興応援」 東北の魅力訴求

嗜好飲料 キャンペーン 2021.03.22 12203号 10面
東北限定で売場訴求を図る(写真は20年12月のもの)

東北限定で売場訴求を図る(写真は20年12月のもの)

 【東北】味の素AGFは、東日本大震災で被災した東北の窯元の復興を応援する『AGF器の絆プロジェクト』を2012年3月に立ち上げ、10年目になる。今年も“東北 器の絆ご当地応援キャンペーン”を実施、東北の魅力を訴求し取組みを強化する。

 期間は1日から4月23日まで。東北6県の消費者を対象に、Aコースが6県のグルメから2点選べる特産品ギフト、Bコースが東北の器とAGF商品の詰め合わせが当たるというもの。東北の器は、宮城県堤焼乾馬窯、同末家焼ひろ窯、福島県会津本郷焼宗像窯のカップ&ソーサー2客セット。

 器の絆プロジェクトは、窯修復と、その窯で制作された東北の器の魅力を全国に発信する取組みを続けてきた。12年は福島県大堀相馬焼など4窯元、宮城県堤焼乾馬窯など3窯元の器をプレゼント。13年は作業場が崩壊した宮城県末家焼ひろ窯の窯を修復。東北4窯元の器とブレンディをセットでプレゼント。また「器の絆くつろぎのお茶会」を仙台市で開催した。

 14年は器とブレンディのセットプレゼントに加えて、親子陶芸教室、東北器の絆ギャラリーなどを開催。15年は「旅して応援!東北陶芸教室ツアー」を実施、参加者は、震災語り部の会から被災地の話を聞いた。

 16年からは、自身も東北支援を行う世界的デザイナーのコシノジュンコをプロジェクトパートナーに迎え、4窯元が制作したコシノデザインのマグカップに絵付けを小学生親子が行う「親子で絵付け体験」を開始。青森・宮城・福島に加え、同年震災被害に遭った熊本・大分に活動を広げた。

 17年と18年は、「器の絵付け体験&コーヒー工場見学」を三重、群馬の生産工場で実施した。参加者からは「体験を通じて東北支援になれば」など、理解が深まった。20年3月は「東北の陶芸家とコーヒーの器展」を東京で開催予定であったが、新型ウイルス感染予防のため急きょ中止した。同年12月はAGF公式ツイッター上で、窯元とコシノとのコラボの器が当たるキャンペーンを実施した。プロジェクトは東北の伝統文化や地元産業の復興を継続的に応援し、東北と全国の“絆”作りに尽力する。

 味の素AGF東北支社山田達也支社長は「今年はコロナ禍、家庭でコーヒーの登場機会が増えた。一昨年に発売した東北限定商品『ちょっと贅沢な珈琲店』東北コク豊かブレンドは好評で、今年も売場連動を積極的に推進していきたい。1杯のコーヒーとそれを楽しむ器を通じて、おいしさとくつろぎをお届けしたい。東北エリアの「ココロ」の健康(三つの“R”Rest=休息=、Relaxation=やすらぎ=、Refreshment=気分一新=)に貢献できればと考えている」と熱く語った。(三沢篤)

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