パン粉業界、価格改定理解を かつてない危機に直面 業務用急減、コスト増
コロナ禍でパン粉業界が、かつてない危機を迎えている。生産の9割を占める業務用が外食向けを中心に低迷。家庭用や市販冷食向けは大きく伸びたが、17年に16万4000tあった業界規模から一転、20年は15万t台まで急速に落ち込んだ。今年4月には主原料の小麦価格が引き上げられたほか、その他コストも増大。全国パン粉工業協同組合連合会の関全男理事長(フライスター社長)は「業界始まって以来の危機であり、健全な業界の維持発展のためには継続的な正しい収益確保が必要」とし、パン粉の価格改定に理