キユーピーとデリア食品、ポテトサラダに機能性表示 惣菜初の商品化

社内公募制度をもとに開発した惣菜初の機能性表示食品ポテトサラダ

社内公募制度をもとに開発した惣菜初の機能性表示食品ポテトサラダ

 キユーピーと同社グループのデリア食品は惣菜業界で初めてとなる機能性表示食品のポテトサラダを商品化、9月中旬から順次「カラダ想いメニュー」シリーズとして首都圏で発売する。社内公募制度をもとに開発したもので、独自技術によりGABAを配合し、「血圧が高めの方に」と表示する。現在、ポテトサラダは惣菜の注目メニューの一つであることに加え、初の機能性表示食品での商品化。ラインアップも順次拡充予定なことから、今後、反響が予想される。

 同品は、同社社内公募制度「Kewpie Startup Program」で選出されたビジネスプランで開発・商品化。機能性表示食品市場が伸長していることに加え、ポテトサラダは惣菜の中でも人気が高く、ジャガイモは他の野菜に比べてGABAの含有量が多いことなどを背景に開発した。

 同品はジャガイモやキュウリ、ニンジン、無塩せきハム、玉ネギを使用したなめらかなポテトサラダで、1日当たりのGABA必要量(12.3mg)が1食分(75g)で摂取できる。

 高血圧者は50代から増加傾向にあり、ポテトサラダの購買層も50代以上が多い。また、同社調査によると、血圧を気にしている層は機能性表示食品に関心が高いという。同品ではGABAを配合し、「血圧が高めの方に」と分かりやすく表示することで、活性化につなげる。

 「カラダ想いメニュー」シリーズは今後、機能性表示食品の惣菜シリーズとして順次ラインアップを拡充する考え。惣菜分野は機能性表示食品の目玉的分野に相当し、かねて業界でも商品化が待望視されていた。フードサービスやサラダなど分野で強みを持つ大手からの商品化だけに、今後、新需要を喚起する可能性が高い。(村岡直樹)

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