似たモノ商品徹底比較:アルコールのおつまみ パッケージで特別感訴求

菓子 ニュース 2020.12.28 12165号 04面

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 コロナ禍による外食自粛と“家飲みのエンタメ化”という言葉も聞かれる中で、自宅での飲酒マンネリ化を打破するため、さまざまな“つまみ”が上市されている。今回は、いつも同じものに手を伸ばしがちな売場で、ワイングラスの描写などを施したパッケージで特別感を訴求し存在をアピールする「アルコールのおつまみ」を比較した。

 試食前の印象では、「くつろぎバル〈チーズクラッカーミックス〉」(ブルボン)が冬の家飲みでのくつろぎ感がパッケージから伝わる点と、小袋でありながらいろいろな中身が入ったお得感で1位。2位は「ルヴァンプライムサンド〈マスカルポーネ〉」(ヤマザキビスケット)。マスカルポーネとイチジクの組み合わせに期待と興味を抱く人が多かった。

 試食後は「Q・B・B〈ワインに合う〉チーズスナックミックス」(六甲バター)が、チーズメーカーらしいワインに合う中身の選択と、素材の味を重視した控えめな味付けがどんな酒にもマッチすると好評。次点は「スパイスの誘惑〈ミルク&シナモン〉」(三幸製菓)で、意外性のある大人の味わいと、菓子としてもおいしいと評価された。「くつろぎバル」は連食性がある中身との意見があり、「ルヴァンプライムサンド」は、クラッカーと中身の完成度が高いという声があった。

 今回のアンケート対象者は30代後半から60代。飲酒歴長めの人が多いとみられ、アルコールとつまみの組み合わせにこだわりを持つ声が多かった。そういう点からもパッケージでどのようなアルコールと相性がよいかを訴求するのは効果的ということだろう。嗜好(しこう)はさまざまだが、今回の結果では少量で楽しめ、さまざまな酒に合う汎用性の高さや食べ飽きなさがポイントだったようだ。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

 ●三幸製菓「スパイスの誘惑〈ミルク&シナモン〉」

 ▽発売日=11月2日、全国▽価格/内容=NPP(参考価格150円)/25g袋▽商品特徴=新「スパイスの誘惑」シリーズ。素焼きアーモンドをスパイスが香るシナモン風味のチョコで包み込んだチョコレート菓子。〈ミルク&ブラックペッパー〉も同時発売。

 ●ブルボン「くつろぎバル〈チーズクラッカーミックス〉」

 ▽発売日=11月3日、全国▽価格/内容=OP/128g(4パック)袋▽商品特徴=新「くつろぎバル」シリーズ。チーズの味わいを楽しめるチーズクラッカー、フリーズドライチーズ、素焼きアーモンドをミックスした。4パックの小袋入り。

 ●ヤマザキビスケット「ルヴァンプライムサンド〈マスカルポーネ〉」

 ▽発売日=10月19日、全国CVS先行、11月9日、量販店▽価格/内容=OP/9枚▽商品特徴=クラッカー。「ルヴァンプライムサンド」シリーズ。マスカルポーネのクリーミーな味わいにイチジクの甘みがマッチした、白ワインやシャンパンとの相性がよいスイート系。イチジクは“とよみつひめ”を使用。〈ゴルゴンゾーラ〉も同時発売。

 ●六甲バター「Q・B・B〈ワインに合う〉チーズスナックミックス」

 ▽発売日=9月1日、全国▽価格/内容=250円(税別)/35g▽商品特徴=「Q・B・Bチーズスナックミックス」シリーズ。チーズスナックは、チーズ40%以上使用し、サクサクの食感に仕上げた。クルミ、チーズ豆(チーズ風味の豆菓子)、チーズスナックをミックス。〈レモンサワーに合う〉〈ハイボールに合う〉も同時発売。

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