似たモノ商品徹底比較:電子レンジ用調理品 想像より本格的な味わい

日本食糧新聞社・電子版新製品ニュース「食@新製品」

日本食糧新聞社・電子版新製品ニュース「食@新製品」

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 調味料入りの袋に材料を一つ加えればメーン料理ができる「電子レンジ用調理品」。各メーカーから新製品が続々と登場しているが、今回のモニターの8割が、これらアイテムを日頃利用していないという。理由は「手抜き感のあるインスタントな味わいなりそう」「レンジだけと言いながら面倒そう」などのイメージがあるからだ。試食後はどのような感想が出てくるのか、徹底比較した。

 試食前の第一印象では「パキット〈ボロネーゼ〉」(永谷園)が一番人気。パスタメニューが、乾麺のゆでから調味までできることへの関心が非常に高い。次いで人気の「キッコーマン うちのごはん 肉おかずの素〈コク旨塩ふっくらチキン〉」(キッコーマン食品)は鶏肉と塩だれの味わいに期待が集まった。

 試食後は「パキット–」が1位。従来に比べ調理の手間が圧倒的に削減された点が、驚きとともに大きく評価された。次点は2品同点で、「スチーミー〈鶏手羽バーベキュー〉」(味の素)は、骨つき肉が濃厚な味わいに簡単に調理でき、見栄えも好評。「スマートグルメ〈欧風カレー 中辛〉」(エスビー食品)は、長時間煮込んだような本格的なカレーが出来上がると好評。「キッコーマン うちのごはん–」はハーブが効いており、家ではできない複雑な味わいを好む人が多かった。

 試食後は「想像していたよりも本格的で調理感のある味わい」をはじめ、手軽、洗い物がほぼない、レンチン中にほかのことができるなど、全般的に好意的な回答。だが、改善を希望する点も多い。調理に関する点では、ジッパーのかみ合わせが浅い、庫内が蒸気で非常に濡れる・においが強くついて気になる、などの声があった。そのほか、店舗での売場が分からない、価格の割高感、1回で調理できる量が少ない、和風メニューの希望なども目立った。「電子レンジ用調理品」の今後への期待が高さが十分うかがえたといえよう。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」https://news.nissyoku.co.jp/archives/news-cat/08

 ●味の素社「スチーミー 鶏手羽バーベキュー味」

 ▽発売日=2月18日、全国▽価格/内容=OP/75g▽商品特徴=惣菜の素。鶏手羽肉を入れて、電子レンジで加熱するだけ。リンゴや玉ネギの甘みとトマトの酸味のバランスのとれた味わいに、スモーキーな風味がほのかに香る。

 ●エスビー食品「スマートグルメ 欧風カレー 中辛」

 ▽発売日=2月6日、関東甲信越▽価格/内容=270円(税別)/35g(2皿分)▽商品特徴=インスタントカレー。鶏肉と水を入れ、よく振ってから電子レンジで加熱するだけ。炒め玉ネギのうまみ、発酵バターとマッシュルームのコクが広がり、クミンやカルダモンなどのスパイスの香り立ちをアクセントに加えた、濃厚な味わい。

 ●キッコーマン「うちのごはん 肉おかずの素 コク旨塩ふっくらチキン」

 ▽発売日=2月6日、全国▽価格/内容=270円(税別)/62g(2人前)▽商品特徴=惣菜の素。鶏もも肉を袋に入れてもみ込み、電子レンジで加熱後、庫内で蒸らすだけ。4種のハーブとガーリックをブレンド。ローストガーリックのうまみと、アクセントに加えたコショウが肉に絡む。

 ●永谷園「パキットボロネーゼ」

 ▽発売日=3月13日、全国▽価格/内容=300円(税別)/95g(1人前)▽商品特徴=パスタソース。パスタのゆでもソースの温めも同時にできる。パスタを半分に割り、水を入れて軽くもんで電子レンジで加熱後、庫内で蒸らすだけ。パスタのゆで汁を使ってソースを乳化させ、アルデンテ食感を実現させる。

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