関西系百貨店7社決算出揃う、全社軒並み減収
関西系百貨店七社の九八年度決算は、全社が減収、三社が経常減益となった。阪急、そごうの二社は、グループ企業への投資損失により、大幅な最終赤字に転落し、京都近鉄は、赤字幅が前期より拡大した。主力の衣料品が苦戦したほか、食料品も、大幅な売場改装を行った近鉄を除き、六社で減収となった。消費低迷の中で、九九年度も、近鉄を除く六社が減収を予想している。百貨店業界では、早期退職の実施や赤字店舗の閉鎖、業態転換などが相次いでいるが、今後も、売上げ縮小に対応したリストラの動きが加速しそうだ。