食文化:続・虫を食べて生き延びた話 三橋淳

総合 統計・分析 2005.07.25 9521号 11面

日本の飢饉では享保、宝暦、天明、天保の江戸時代の四大飢饉が有名である。なかでも天明の大飢饉のときは、東北地方を中心に大凶作となり、稲作は九六%が壊滅的被害を受け、八戸藩では五万人の農民のうち三万人が餓死または疫病で死んだという。この時、藩や庶民の間で救荒食について多くの書が著された。 そのなかには「虫なども雑炊などに混ぜて食べよ」というものもあり、イナゴなどのバッタ類、カマキリも含まれていた。 世界的には、飢饉はしばしばいわゆる

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介