サッポロビール、ビーガンワイン続々 需要高まりとらえ
サッポロビールは、肉や魚など動物性素材を取らない志向のビーガン向けワインを相次ぎ投入している。10月にスペイン産ワインを投入したほか、毎年11月の第3木曜日に解禁となるフランス産新酒ワイン「ボージョレー・ヌーボー」(BN)では同社初のビーガン対応品を発売する。ビーガン人口が世界的に増える中、日本でも需要が高まりつつあるとみて品揃えを拡充する。
ビーガンワインは、ワインの製造過程で非動物性由来の物質を使用し造ったワインとなる。10月6日にはスペイン産のビーガンワイン「パラ・ヒメネス」3種を発売した。11月19日には同社が扱うBNでは初となるビーガン対応品計5アイテムを投入し、需要の取り込みを図る。
通年定番品もビーガンワインに切り替えていく。オーストラリア産ワインで国内ナンバーワンブランドの「イエローテイル」は裏ラベルに認証マークを記載し11月から順次展開する。フランス産の「タリケ」も順次切り替える。同社のビーガンワインのラインアップは11月末で計約15品目になる予定だ。
有機栽培のブドウを使ったオーガニックワインの販売は、同社が扱う通年品の「ビオマニア」の動向を見ると1~10月までで前年比約4割増と好調に推移している。(岡朋弘)