アフターコロナも想定した花王社会起業塾の塾生募集

事業基盤や戦略を徹底的に磨きあげる集団研修

事業基盤や戦略を徹底的に磨きあげる集団研修

花王は「これからの新しい生活文化をつくる」をテーマに若手社会起業家の育成を支援する「花王社会起業塾」の2020年度塾生3組を、6月22日まで募集している。2010年から特定非営利活動法人ETIC.と協働で、子供の貧困と教育格差やワーク・ライフ・バランス、障害者の自立などさまざまな分野で、計29組の社会起業家を支援してきた。

今年度の塾生には約8ヵ月間、第一線で活躍する各分野のスペシャリストや、卒塾生を含む先輩起業家とのメンタリングの機会が提供される。メンターからのインプットと、現場での検証・実践を繰り返すことにより、問題の核を確実に把握する能力を身につけ、同時に事業戦略の向上や拡大を目指すこととなる。社員との意見交換の場も貴重な経験だ。

「花王社会起業塾」の参加要件は(1)代表者をはじめとする活動の中心メンバーが18~39歳程度(2)クライアント・当事者に対してサービスやプログラム提供の実績がある、または活動に取り組み始めている(3)2020年度も何らかの具体的な活動を実施する予定(事業検討のみは不可)、の主に3つ。

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大による社会的影響があるため、オンラインでの活動なども重視されそうだ。

2019年度支援対象の起業家・荒井佑介さんは、孤立した子ども・若者の社会的自立を包括的に支援する「特定非営利活動法人サンカクシャ」の事業を開始した。人に頼ることができないために、地域や行政の支援につながりにくい現代の若者の孤立性に着目している。彼らと社会資源のマッチングシステムがテーマだ。

同じく2019年塾生角田真住さんは、「Alopecia Style Project Japan」の代表の一人。「alopecia(脱毛症)」をそのままプロジェクト名に冠した同企画は、さまざまな理由で髪に症状を持つ女性たちのコミュニティーを形成し、講演やイベント企画運営をしている。本人自らの経験を生かした社会起業例である。

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