ピーター・マイヤーズデーリー・オーストラリア国際貿易開発担当マネージャー
豪州の18/19年度(18年7月~19年6月)の生乳生産は、厳しいシーズンのまま着地しそうだ。昨年7月以降続いた記録的干ばつが、乳業に関わる穀物生産に大きく影響。生産コストも上昇し、生産者の3分の2が利益ゼロとなるほどの苦境を招いている。豪州の酪農団体デーリー・オーストラリア(DA)は、今年度の生乳生産量を、全国レベルで前年比7~9%減の850万~860万klと予想。DAが15日に都内で開催した「乳業セミナー」から豪州生乳生産の現状と展望を探る。