ミルクラボ、“牛乳甘酒”で栄養補給に新訴求
宮崎市のMilk Lab.(ミルクラボ)は、牛乳で作った甘酒「優乳甘酒」で、栄養補給に新たな提案を進める。ブドウ糖などの栄養が豊富な甘酒に牛乳の健康機能を加え、仕事での疲労やスポーツ前後のエネルギー摂取に効果を発揮。新しい発酵飲料として幅広い世代への訴求を目指している。
同社は昨年5月、同県で学校給食やソフトクリームの移動販売などを手掛ける白水舎乳業から分社。白水舎乳業では5年ほど前から牛乳を使った甘酒を開発しており、同品に特化した販売を行っている。分社化のタイミングで、商品名・ラベルを刷新し、より消費者に商品特徴が分かりやすいものにした。通常、甘酒は水と米麹(もしくは酒かす・砂糖・塩)で作るが、牛乳甘酒は牛乳と米麹だけで作る。タンパク質豊富な牛乳をこうじが分解することで、牛乳の100倍以上の遊離アミノ酸ができる。これに甘酒のブドウ糖が加わり、体と脳の両方に効果的な栄養補給が可能になる。特に、「誰でも効率良く吸収することができる」(山中章英社長CEO)ことが大きな特徴だ。
また、必須アミノ酸BCAAを含んでいることから、筋肉疲労の回復にも効果があり、現在はアスリート向けの商品開発も進む。オリンピックイヤーに向け、スポーツをする運動強度の高い層から、効率的に栄養摂取をしたい高齢者層まで、幅広い訴求を図りたい考えだ。(小澤弘教)