粉ミルク輸出に異変 コロナ前にダウン 価格改定・競争激化影響か

 2022年に年間9000tを超える規模にまで伸長してきた育児用粉ミルク(調製粉乳)の輸出量が、ダウントレンドに転じている。財務省「貿易統計」によると、23年1~9月の輸出量は前年を1割以上下回って推移。新型コロナウイルス感染症拡大前の水準に近づきつつある。少子化の半面、国内生産量・輸出量ともに増加基調にあり、アジア圏を中心に海外需要を獲得してきた日本産粉ミルクだが、原材料価格の高騰などによる複数回の価格改定や、消費国・地域での他国産製品との競合などが影響しているようだ。これ

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介