トモシアHD、「春の冷凍食品祭り」応募総数16万通超 冷食の良さ、認知拡大

左から竹内紘之取締役商品本部本部長、荒木章代表取締役社長、竹内信夫専務取締役営業本部本部長

左から竹内紘之取締役商品本部本部長、荒木章代表取締役社長、竹内信夫専務取締役営業本部本部長

 トモシアホールディングス(HD)は16日、今年で27回目を数える冷凍食品の消費者キャンペーン「春の冷凍食品祭り」の抽選会を東京本社隣で開いた。新型コロナ影響も背景に応募総数が7割増となった昨年実績を更新する16万通超に達し、期間中の冷食売上げは90億円を超えるなど好調な結果を収めた。

 同キャンペーンは冷食の需要活性化に向けて実施するもので、4月1日~5月31日の2ヵ月間に全国で展開。トモシアHDの旭食品、カナカン、丸大堀内の3社共同で実施し、メーカー21社の協賛を得て開催した。

 店頭にある専用はがきやWebを通じて応募する形式で、景品は「ヘルシオホットクック」(電気無水鍋)やコンパクトホットプレート、選べるグルメカタログなどを用意。

 昨年からの巣ごもり需要急増で冷食の良さが認知されたことなども背景に、今回は2145店舗(前回比1.1%減)の小売業が参加し、応募総数は16万0248通(同4.0%増)と順調な伸びを示した。実施期間中の市販用冷食売上高は3社合計で91億1864万2000円(同0.2%減)。微減となったが、昨年の大幅増を考慮すれば好調な結果といえる。

 抽選会に先立ち、4月にトモシアHDの新トップに就いた荒木章社長は「コロナ禍で食品業界は大きなダメージを受け、業務用市場が苦戦する一方、市販用は結構好調だ。この機会に冷食の簡便性やおいしさをあらためて認知し、感動した消費者も多いと聞く。健康意識の高まりで冷食の無添加や味の進化、フードロス対応の食品であることも広く認知されてきた」と昨今の市場の動きに触れ、「ワクチン接種の拡大で終息が期待される中、冷食は大変重要なカテゴリーで成長領域ととらえている。当社もこの10年の設備投資は建屋や車両など、多くは冷食関係だ。この路線を変えることなく、今後も業界の皆さまと市場を盛り立てたい」と展望を語った。(篠田博一)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介